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2026年2月21日「はじめてのブログ構築」

非エンジニアが「Astro × microCMS」でブログを作って、GitHubの壁に叩きつけられた記録

1. なぜ「あえて」難しい道を選んだのでしょうか

世の中には note や WordPress といった、誰でもすぐに始められる選択肢が溢れています。それにもかかわらず、私が Astro と microCMS を使った「ヘッドレスCMS」という構成を選んだのは、単なる好奇心ではありません。

私は普段、投資や最新テクノロジーを追う中で、いかに「仕組み」を構築して効率化するかを重視しています。自分自身のプラットフォームもまた、高速で、モダンで、何より「自分の手でコントロールできる」状態にしておきたかったのです。しかし、その決断は「非エンジニア」の私にとって、想像以上の摩擦を伴うものとなりました。

2. 黒い画面と「規約」の洗礼

作業はターミナルという、普段の仕事ではまず触れることのない「黒い画面」から始まりました。最初のつまずきは、プログラムを書く以前の場所にありました。MacBook Air でコマンドを打つたびに現れる、Xcodeのライセンス同意です。

「ただブログを書きたいだけなのに、なぜ英語の規約を読み、コマンドで承認しなければならないのか」という思いが頭をよぎりましたが、これが開発の世界の入り口なのだと自分に言い聞かせました。一歩進むたびに現れる未知の作法に、早くもプログラミングの「洗礼」を受けた気分でした。

3. microCMSとの連携とデータの息吹

次に挑んだのは、microCMSとの連携設定です。ここでは複雑なAPIキーの管理が待っていました。DrUM で終わる長い文字列を、環境変数として .env ファイルに慎重に書き写していく作業は、まるで爆弾の配線を繋ぎ合わせるような緊張感がありました。

ようやくローカル環境で記事が表示された瞬間、自分のPCの中にあるコードがクラウド上のデータと繋がり、画面に息が吹き込まれたような実感が湧きました。この時点では、「これでもう完成したも同然だ」と楽観視していたのです。

4. GitHubという巨大な壁との遭遇

しかし、本当の試練はここからでした。作成したコードを GitHub にアップロード(プッシュ)する工程で、私は巨大な壁に突き当たりました。

意気揚々とコマンドを打ち込み、パスワードを入力した私に返ってきたのは、「Password authentication is not supported」という冷徹なエラーメッセージでした。GitHubでは、セキュリティ上の理由でパスワード認証がすでに廃止されていたのです。

そこからは、まさに八方塞がりの状況でした。VS Code のソース管理機能を使おうとしても「Git をダウンロード」と促され、すでにインストールしてあるはずのツール同士がうまく噛み合いません。AIエージェントであるAntigravityに助けを求め、何度も修正を試みましたが、環境の食い違いが解決を阻みます。

5. 「合鍵」を手にするための孤独な作業

最終的に私が選んだのは、ターミナルで「個人アクセストークン(PAT)」という、いわば期限付きの合鍵を発行する力技でした。

GitHub の設定の奥深くへ潜り、慣れない英語のメニューを辿りながら、「repo」権限にチェックを入れます。名前をつけ、生成された一度きりのトークンをコピーする手元が、少し震えていたかもしれません。

その合鍵を複雑なコマンドの中に埋め込み、祈るような気持ちで Enter を押しました。 * [new branch] main -> main 画面に表示されたこの一行を見たとき、ようやく自分の設計図がインターネットという巨大な倉庫に格納されたことを理解しました。それは、単なる「保存」ではなく、一つの戦いを終えた瞬間のような安堵感でした。

6. 地球が浮き上がり、世界と繋がった瞬間

最後の仕上げは Cloudflare Pages での公開作業です。ここでもまた、GitHub との同期が遅れ、作成したばかりの main ブランチが選択肢に現れないというトラブルに見舞われました。ですが、ここまでの困難に比べれば、ブラウザの更新ボタンを何度も押すことなど、もはや苦労とも感じませんでした。

ようやく main を選び、microCMS の鍵を環境変数として慎重にセットし、「デプロイ」ボタンを押しました。 数分後、画面には青い地球のマークと「成功しました!」の文字が浮かび上がりました。 自分専用のURLが発行され、世界中のどこからでもアクセスできるようになった瞬間、エンジニアではない人間が、エンジニアの道具を使いこなし、一つの価値を作り上げたのだという強い解放感に包まれました。

7. 振り返って思うこと

この数時間の奮闘で得たものは、単なるブログサイトだけではありません。「わからない」という漠然とした不安を、一つずつ具体的な「解決すべき課題」に分解し、エラーメッセージという拒絶を、解決の手がかりとして受け入れる姿勢です。

非エンジニアだからこそ、仕組みを理解して動かせた時の感動は大きいものです。普段の投資業務や、Pythonを使った自動売買ツールの開発においても、この「泥臭く壁を乗り越える経験」は大きな財産になると確信しています。

これからこの場所には、投資の戦略や技術の活用法、そして日々の試行錯誤を書き溜めていくつもりです。このブログ自体が、私の「挑戦の履歴書」の、誇らしい最初の一歩となりました。